株式会社マイネット 代表取締役社長上原 仁

上原 仁 プロフィール

1974年生。1998年神戸大学経営学部卒。NTTに入社してインターネット事業開発に従事。2006年7月㈱マイネット・ジャパン(現マイネット)を創業し同社代表に就任。自社のモバイルCRM事業を国内3万店舗まで育成した後にヤフーへ事業売却。現在はゲームタイトルの買取・バリューアップを手がけるゲームサービス事業のリーディングカンパニーとして業界を牽引。2015年東証マザーズ上場後も大型の資金調達やM&Aを駆使し、急成長を実現。2017年には東証一部に市場変更。

起業家とゴーイングコンサーンは
そんなに相性のいいことだとは思っていない

桐谷

上原さんご自身は創業から一部上場までを経験されていますが、日頃から、「若く起業して一度バイアウトし、連続起業家としてやっていく」ことも提唱されていますよね?

上原

はい。起業して上場企業になって、ゴーイングコンサーンでやっていくのは一つのやり方だとは思います。
ただ、起業家とゴーイングコンサーンはそんなに相性のいいことだとは思っていないんです。0を1にするのと、1を100にするのというのは違います。でも両方の能力を持ちたいと、特に若いうちは思うものです。
最初からゴーイングコンサーンありきで考えるよりも、一度まず起業してみて、バイアウトをして自分の出している社会価値を現金換算してみる。
例えばそれを学生時代や20代前半でやっておいた場合、そのあと就職すればまさにスーパーサイヤ人状態(笑)ほかの人材とは比べものにならない。
スモールパッケージで一周回すということを早い段階で経験して、自分がどちらに向いているのかを見定めるというのは非常にお勧めしたい方法です。

桐谷

nanapiもメルカリも創業者は2回バイアウトを経験していますよね。日本でもそういう動きが主流になりつつあるでしょうか?

上原

バイアウトはこの10年で当たり前になってきたと思います。2004~2005年頃、ライブドアの堀江さんがM&Aによって企業価値を増大させましたが、その資本主義合理性が当時の日本の肌には合っていなかった。
リーマンショックを経て、そのあとに生まれてきた起業家たちが真摯に資本主義と向き合い新たなエコシステムを作り上げていく中で、バイアウトはとても自然で理にかなった行為であるというコンセンサスができた10年だったと言えると思います。
0→1からバイアウトで利益を得た起業家がエンジェルとなり、また新たな0→1の起業家を生み出していく、まさにエコシステムの循環ですよね。

株式会社マイネット 代表取締役社長 上原 仁
桐谷

最後に、これから起業する方、事業売却を考えている方へのメッセージをお願いします。

上原

私自身、会社はマイネットでやり続けていますが、事業売却は二度経験しています。
これから成長していくスタートアップの皆さんには事業売却をぜひ経験してもらいたいです。

売却によって初めて気づくことのできる自分たちの価値があります。そして、その経験があってこそ、次のチャレンジの際には、経緯全体を把握した新たな展開ができる。事業売却の価値の高さはぜひ知っておいていただきたいですね。

インタビュアー 桐谷晃司

1964 年大阪府生まれ。関西大学を卒業し1991年人材コンサルティング会社の創業に始まり、3度の起業、1度の倒産、2度の事業売却を経験。2001年にインターネット関連会社・デジパ株式会社を創業し、社員10名以上が起業するプロ集団に。
2010年より南房総にNPO法人あわ地球村を設立し「半農半起業家」の東京との二拠点生活を開始。2018年スタートアップ支援を目的にスタートアップスクエア(株)設立。著書に「検索せよ、そして動き出せ」「いちばんやさしいWebマネジメント教本」

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