スタートアップスクエア株式会社 代表対談恵島 良太郎 × 桐谷 晃司2人の経営者が語る
経営者の幸せとスタートアップへの想い

IPOだけがイグジットではなくなってきている
起業当時の自分に伝えたい経営者の幸せとは何か

桐谷

近年、IPOだけがイグジットでは、なくなってきていますよね。2004、5年頃はIPOブームだったけど実際にIPOして苦しんでいる経営者たちも多い。昔はVC(ベンチャーキャピタル)から第三者割当増資を受け入れてもらってIPOすることが経営者の当然のルールだったけど、最近はもうそういう考え方だけではなくなってきている。いろんな経営スタイルがあるんじゃないかなって思うんです。

恵島

僕自身もまさにその通りですよね。
日本とクアラルンプールを行ったり来たりしてますし。

桐谷

私も2008年のリーマンショックで会社が経営難に陥ってから1年間、人生について悩む旅をしたんです(笑)その結果、2010年から南房総と恵比寿の二拠点居住がスタートしました。

恵島

リーマンショックが良いきっかけとなって、株式公開だけが経営者の幸せじゃないんだなって考えることができて。
ルールって本質的なものよりも後にできるじゃないですか。当時まだIPOマーケットのルール自体が追いついていない中で、それを理解できていないベンチャー企業経営者が苦しんでいた。それだったらもっと違う方法、もっと違う自分らしさのある経営をやったらどうか、というのが当時から自分のテーマになっています。
スタートアップスクエアは、2004年くらいの自分にアドバイスをしてあげたい、そんなイメージなんです。IPOしか知らない、それ以外のイグジットは無く、IPOが一番の幸せだって思っていた時期の自分に。

スタートアップスクエア株式会社 代表対談 恵島 良太郎 × 桐谷 晃司
桐谷

先日、ファイナンスに関する知識がないから選択肢がIPOしかないんだって話をしていましたよね。

恵島

スタートアップ特有の「情報弱者」ですね。

桐谷

そういえば、デジパを起業した時は個人保証だけと決めていて、でも銀行は保証人とか担保を求めてくる。ただ断ったからと言って融資しないかというと、そんなことはない。やはり経験を積めば裏側を知ることができる。

恵島

ベンチャー企業の人の頭の中って、新しいことを勉強する、創る、ファイナンスに関してもどんどん新しいことで埋め尽くされていくじゃないですか。「情報弱者」って言い方をしましたけど頑張って情報を得ようとする姿勢は強く持っている。
ただ古い情報の勉強って意外としない人が多いんですよ。エクイティファイナンスで10億円調達した人も、銀行借り入れの知識はなかったりする。
ちなみに僕はエクイティファイナンスに大失敗した。
当時初めて所得税と分離課税の話を知ったり、ストックオプションの権利行使をしても自分の所得の半分しかお金が入らなかったり、得ていないお金の所得税を払わないといけなかったり、情報弱者っていうのは、つまりはあの当時の僕のこと。だから当時の自分にアドバイスをしたい。スタートアップスクエアもその一つです。

スタートアップスクエア株式会社 代表対談 恵島 良太郎 × 桐谷 晃司
桐谷

そういう意味ではスタートアップをやる人って若干変わってきてるかもしれないけど、昔の僕たちから見たらものすごくいい環境になってきていますよね。

恵島

僕も起業前はどんなに頑張っても自分のキャリアではこれ以上出世できないのがわかっていて、これから先10何年間頑張ってやっと役員になって年収1500万円、っていうのを想像しても全く嬉しくなかった、そうなるんだったらと思ってすぐ辞めました。
僕より後に残っていた人たちは本当にみんな高学歴で、頑張って一部上場の会社に入った人たちだった。だから今の自分を捨てられないんですよね。
僕はもっと気軽に捨てられる世の中にしないといけないと思うんです。もっと気軽にキャリアを捨てられる世の中にして、起業して自分らしい経営の仕方を探れるような。

経験したからわかる
スタートアップ企業が必ず通る道

桐谷

そういう世の中になってくると、次は経営者にメンターが必要になってくると思うんですよね。36歳でデジパを創業した時も、次から次と問題が出てきて、心が折れそうになった。私自身もそうだったけど、社員との関わりとか人間関係で悩んでいるスタートアップの経営者って結構いますよね。会社って内側から崩壊していくじゃないですか。売上が下がったとかお客さんが倒産したとか債権回収できなくなったとか、問題はいろいろあるけどそれは外側の話で、内側さえしっかりしていれば守れると思うんですよ。

恵島

企業の成長段階で、ある程度、人間関係のパターンがあると思います。
たとえば、創業期と成長期ではメンバーって変わってきいますよね。やはり創業期のメンバーはプライドがある、でも成長期の方がどうしても優秀な人間が入ってきちゃうから、そこで崩れる。創業期のメンバーを守りつつ、成長期に入ってきたメンバーにも満足度を与えるのってかなり難しいんです。そういう時期がくるとやっぱり創業メンバーをやめさせる決断をしなければならない。
ただみんな「自分が悪かったんだ」って悩むけど、スタートアップの成長の構造的にどうしても起きる問題があるし、トップの人間しか成長できないフェーズがある。トップしか得られない情報があるから必然的に成長していく。他の人が怠けているわけではないけど空洞化が起きてしまうんですよね。でもスタートアップ企業は誰でも通る道だし、同じ景色だってことを伝えたいです。

スタートアップスクエア株式会社 代表対談 恵島 良太郎 × 桐谷 晃司
桐谷

それを語ってあげるとものすごく楽になりますよね。

恵島

本当に泣きながらみんな楽になったって言ってくれますよ。色々なスタートアップコンサルティングがあるけれど新規事業のサポートは僕にしてみれば誰にでもできることだと思う。
でも我々は経験を持ってるから、今たぶんここが不安だなとか、こういう精神状態になるぞとか社長の半歩先の心理がわかるんですよね。あとはそれをどのタイミングで伝えるか。早めに言っても引いてしまうし、あえて苦しんでいるタイミングで連絡してあげるとか、そういうことができる。これが強みです。

桐谷

何度も起業を繰り返し傷を負い続けた経験者だから語れることがある。

恵島

そうなんですよ。我々株式公開以外全部経験してるじゃないですか(笑)

スタートアップにこだわる理由とは?

恵島

ところで桐谷さんはなぜそんなにスタートアップが好きなんですか?

桐谷

やっぱり0→1を作ることが好き。例えばアメリカは0→1を作る人、IPOする人、そしてIPOした後の成長期・安定期、それぞれでCEOが違う。日本も最近スタートアップの流れがあるけど、僕たちが20代30代のときってスタートアップって言葉すら無かったからアメリカではステージによって経営者が違うってことを初めて知ったときにすごく腑に落ちたんです。

スタートアップスクエア株式会社 代表対談 恵島 良太郎 × 桐谷 晃司
恵島

よくわかります。
私も創業した(株)ROIを益子くんに受け継いだじゃないですか。
あれも、もう自分のステージではないなって思ったからなんですよ。役割分担というか、僕も0→1が好きなのでそれ以外のところは僕の役目は終わりにして、スタートアップをもっと応援したい。
やっぱりスタートアップの人って、正解かどうかは別として感性が非常におもしろい。独特の感性があるから、そういう人と出会いたいんです。
半分くらいは自分の得意分野だけど、もう半分は全く知らない価値観だったりする。常に世の中を変えるってところを言い続けているし、訴えてるんですよね。スタートアップを支援するのは、昔の自分を振り返りながら、昔の自分を助けるイメージもあるけど、やっぱり今の自分をもっと知らない自分にしてくれる職場として、資金だったりノウハウだったり人脈だったりで出会わせてもらえる。それがすごくおもしろいなって思うんです。

桐谷

これから起業しようと思う人もそうだけど、八方塞がりになってしまっているスタートアップの経営者の相談も、どんどん受けていきたい。何ができるかは、僕らの過去の経験をもとにスタートアップスクエアでいくらでも提案できるはずだよね。

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